2019年8月6日（火）に、本校5年生を対象とした「ふらっと高専」人権教育講演会を開催しました。住田 一郎 氏（社会福祉法人 釜ヶ崎ストロームの家理事長）を講師にお迎えし、就労が困難な人々がなぜ生じるのか、その人々への支援がなぜ必要なのか、ということについて講演していただきました。講演では、釜ヶ崎の日雇い労働者を例に、労働者を守る制度があっても使えない現状や、日雇い労働者が経済的困窮に陥る社会の構造について丁寧に説明していただきました。また、今日では誰もが「働きたくても働けない」状況になってしまう可能性がある中、スマホ等による日雇い派遣が横行し、その存在が見えにくくなって支援が困難になっていることも示していただきました。「自己責任、他人事」と思われがちな問題について、本当にそうなのか？と学生たちに問いかける、有意義な講演内容でした。

※本校では、2018年度から人権教育年間計画「ふらっと高専」を定めており、さまざまな視点から人権について考え、多様性を認め合える人材の育成に取り組んでいます。これまでの取り組みについては、学生支援のページをご覧ください。

＜学生アンケート結果＞

① この授業の内容を理解できましたか？

② この授業の主題について新しい発見がありましたか？

③ この授業を通じて、今まであたりまえと思っていたことがらを「本当にそうなの？」と問い直すことができましたか？